今では、老若男女問わず誰でも気軽に使っている「携帯電話」ですが、誕生したのは1985年、30年以上の歴史があります。
1991年にNTTがMOVAを発表し、NTTドコモが誕生したのが1992年のことになります。
1980年代の頃は、芸人の「平野ノラ」さんが使っているような、「ケータイできないケータイ」として有名だったショルダーフォンが使われていたのです。
では、「ガラケー」はいつ頃誕生したのか?そして、どのように進化してきたのか?
ということで今回は、ガラケーの誕生からどのように進化してきたのか、ガラケーの歴史をご紹介いたします。
▶目次
1. ガラケーの進化の歴史
「ガラケー」は、正確には「ガラパゴスケータイ(携帯)」のことです。
そのガラパゴス携帯という言葉が誕生したのは、スマートフォンが登場したことにより、生み出された名前であり、そもそもは通常型のケータイ、いわゆる「普通のケータイ」を指しています。
ガラパゴス携帯の「ガラパゴス」は、「ガラパゴス諸島」から名付けられたものです。
ガラパゴス諸島は限られた環境の中で独自に進化を遂げてきたといわれており、日本の携帯電話も海外の携帯電話から影響を受けずに独自に進化してきました。例えば、着うた・着メロ・ワンセグ・おサイフケータイ・アプリなどなど、それらは全て日本独自の機能なのです。
また、現在ではフィーチャーフォンとも呼ばれていますが、「フィーチャー(feature)」は、「特色、主要な点、特徴とする」などの意味を持っており、いくつかの特徴的な機能を搭載した多機能携帯電話を指して、フィーチャーフォンと呼ばれています。
つまり、スマートフォン以外の携帯電話はガラケーとなるわけです。
携帯電話の世代区分
スマートフォンではない、普通のケータイの進化の歴史には、「第◯世代」という言葉が関わってきます。
第3世代という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。現在は第4世代へ移行していますが、第1世代から順を追って見ていきましょう。
また、3Gケータイや4Gケータイと呼ばれていますが、「G」は、「Generation(世代)」のことで、数字が大きいほど世代が進み、速度と安定性に優れた回線ということになります。
第1世代移動通信システム(1G)
主に1980年代に使われていた通信規格で、初めて実用化されたアナログ方式の携帯電話に採用されている通信システムになります。
「自動車電話」としてサービスが始まり、800MHz帯を割り当てられ、サービスを開始したのが始まりで、アナログ方式のため、音声サービスが中心でノイズに弱く盗聴されやすいという欠点がありました。
第2世代移動通信システム(2G)
主に1990年代に使われていた通信規格で、アナログだった第1世代に対し、デジタル方式となったほか、FDMA方式からTDMA方式へと移行されていきました。
デジタル化に伴い、電話機の軽量化、低価格化、電子メールやウェブ対応などの高機能化も進み、800MHzと1.5GHz帯を使用していました。
第3世代移動通信システム(3G)
2000年代に入ってから使われている通信規格で、世界中で使える携帯電話を目指した携帯電話で、ITUの定める「IMT-2000」規格に準拠したデジタル方式となりました。現在でも3Gケータイは広く使われています。
世界共通の周波数(2GHz帯域など)で国際ローミングに対応し、音楽やアプリケーションのアップロードなど、高速なデータ通信やテレビ電話といったマルチメディアを利用した各種のサービスなど可能となりました。
第4世代移動通信システム(4G)
2012年から現在使われている通信規格で、第3世代の通信容量の限界対応よりも高速なデータ通信を行うために、第4世代への移行が進んでいます。LTE、WiMAXそれぞれの後継規格「LTE-Advanced」と「WirelessMAN-Advanced(WiMAX2)」が該当します。
光ファイバー並みの100Mbit/sの高速データ伝送が可能で、高速移動中でも高画質の動画像を送受信ができます。
以上、簡単な説明でしたが、世代が進むにつれて通信技術が格段に進歩し、現在では2020年の東京オリンピックに向けて「第5世代」実現をめざし、オールジャパンで取組みが強力に推進されています。
2. まとめ
ガラケーの進化とは、普通のケータイの進化の歴史であり、1985年の誕生以降30年、第1世代から現代の第3、第4世代へ移行し、新たに第5世代へと進化し続けているのです。
堅い話は抜きにして、スマホは勿論、「ガラケー」いわゆる普通のケータイも、これからも進化を続けていくと思われます。
最近では、スマホからガラケーに乗り変える ”ガラケー派” も増えているので、ガラケーも新しい機能を搭載した機種が発売されていくでしょう。