お使いの携帯電話は、ガラケーですか?スマホですか?
このような質問をした場合、大半の方はスマホやiPhone、たまにガラケーという答えが返ってきます。
というように、我々が普段何気なく使っている携帯電話は大きく分けて「ガラケー」と「スマートフォン」の2つに分けられますよね。
一般的には、ガラケーは電話、スマホはインターネット、という程度の違いは理解していても、その他の違いについて正しく認識している方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、ガラケーとスマホを、様々な機能の面から比較して見たいと思います。
▶目次
1. まずはガラケーとスマホの特徴を理解しておこう
まずは、比較する前に、ガラケーとスマホの特徴から確認しておきましょう。
◇ガラケーとは?
まず、ガラケーは一般的には「ガラパゴス携帯電話」と呼ばれ、正確には「フィーチャーフォン」のことです。
一般的に「ガラパゴス携帯」は、ご想像の通り「ガラパゴス諸島」から名付けられたもの。これは、「ガラパゴス諸島」は元来限られた環境の中で独自に進化を遂げきたことから、日本の携帯電話もが以外の影響を受けず独自に進化したことにちなんで名づけられたそうです。
次に、「フィーチャーフォン」の「フィーチャー(feature)」は、「特色、主要な点、特徴」などの意味があり、いくつかの特色ある機能を搭載した多機能携帯電話を指し、その代表的な機能としてワンセグやおサイフケータイが挙げられます。
また、基本的にボタン操作なので視覚的に使いやすく、折り畳み式のタイプのものが多く、液晶画面に傷がつきにくいことが大きなメリットです。
◇スマートフォンとは?
スマートフォン(smartphone)は、パソコンの機能を併せ持ち、近年急激に進化しているインターネットとの親和性が高い多機能携帯電話のことです。
大きなディスプレイと、指で画面を直接タッチして操作ができることが一番の特徴で、現在では、
・Android:googleが開発したスマートフォン用のOS
・iOS:Apple製品に搭載されているOS
など性能や使える機能が異なるOS(オペレーティングシステム)を搭載し、「アプリ」と呼ばれるソフトをダウンロードすることで、自分好みにカスタマイズができます。
スマホの大きな特徴として、通信機能が強化され、ディスプレイも大きいので、インターネットサイトの閲覧がしやすくなり、単純に小さなパソコンのように役割を果たしてくれるのです。
「こんなの知ってるよ」、という方も多いかと思いますが、まず見た目から違いが分かりますよね。
2. ガラケーとスマホの比較「使いやすさ」
それでは、実際にガラケーとスマホの違いについて比較していきたいと思いますが、最初に基本となる「使いやすさ」について見ていきましょう。
◇ガラケーは「ボタン」、スマホは「タッチパネル」
まず、ガラケーは「ボタン」を使って操作し、スマホは「タッチパネル」操作になります。
そこで、若い人ならスマホのタッチパネル操作にもすぐに慣れてしまいそうですが、年齢を重ねたシニア世代には、タッチパネルを使いこなすことは難しく、ガラケーのようなボタン操作の方が押しやすく、さらに見やすいという意見が多いようです。
特に、目が不自由な方にとっては、スマホの画面を見ながらのタッチ操作が難しいので、突起のあるガラケーの方が使いやすいでしょう。
このように、単純に電話とメール機能を主に使う方は、ガラケーがおすすめです。
もちろん、スマホのタッチパネルに慣れれば、様々な機能が使い放題になるので、若い世代などはスマホの方が使いやすさも上がり、刺激も得得られるのではないでしょうか。
また、写真の撮影も、シャッターボタンが押しやすさ、ピント・タイミングの合わせやすさ、という点で考えると、ガラケーの方が使いやすいのではないでしょうか。
3. ガラケーとスマホの比較「通話機能」
こちらは、ガラケー、スマホともに、「電話機」なので通話機能が重要になりますよね。
「ガラケーは通話料が安い」というイメージがありますが、ガラケーユーザーがスマホに移行しない理由の1つがその「通信料金」です。
とある調査結果によると、1ヶ月の通信料金を比較して場合、ガラケーが3,331円、スマホは6,726円で、2,945円の差があることが分かりました。
このように、通話料金はガラケーの方が安いことがわかりましたが、スマホには「無料通話アプリ」があります。
ご存知の方は多いかと思いますが、現在では、
・LINE
・Skype(スカイプ)
・カカオトーク
・Viber(バイバー)
などなど、多くの無料通話アプリがスマホで利用でき、特にLINEの利用者は年々急激に増加しています。
残念ながら、ガラケーでは無料通話アプリが利用できません。
以上の様に、ガラケーは元々通話料金が安く、スマホでは無料通話アプリを利用することで使用料の削減ができます。
4. ガラケーとスマホの比較「メール機能」
通話の次に多く利用する機能として、「メール」があります。
ガラケーとスマートフォンは、利用できるメール機能に確かに違いがあります。しかし、現在では一般に考えられているほど、大きな問題はありません。
今では、ガラケーとスマホにおいて、利用できるメール機能は、
■SMSメール
キャリアによって、Cメール(au)・SMS(ドコモのFOMA・ソフトバンク・イーモバイル)・ショートメール(ドコモのムーバ)という名前で提供されている、携帯電話の電話番号を宛先として短いメッセージ(全角70文字まで)の送受信ができるメール機能。
■Eメール(電子メール)
他社の携帯電話、パソコンなどのeメール対応機器とも送受信できるメールです。SMSより長いメッセージ、画像や動画などを添付して送信することができます。
■Webメール
スマホでは、Google社が提供しているGmailなどのWebメールも利用できます。
パソコンでWebメールを利用している人であれば、スマホのPCブラウザを使えば、パソコンがなくてもメール管理ができます。
と、ガラケーとスマホでは、主にこの3つのメール機能が利用でき、ガラケーではWebメールは使えませんが、普通にメールの送受信したい方は、ガラケーもスマホも機能的には違いはありません。
5. ガラケーとスマホの比較「インターネット」
ガラケーを使ってインターネットに接続するには一部使える機能もありますが、基本的に向いていないと言えます。
そこは「スマホ」の得意分野であり最大のメリットですね。
スマホは、パソコン同様にインターネットのホームページを表示でき、アプリを自由にダウンロードできるので、自分のスマホを自分色にカスタマイズが可能。
また、巷(ちまた)ではLINEやTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSの利用者が爆発的に増えており、このような理由からスマホの普及率も上がっていることがうなずけますよね。
なので、時代の波に乗ってSNSを利用したい方は、スマホの利用が必須となります。
6. まとめ
今回は、ガラケーとスマホの比較として、使いやすさや機能の違いについてご覧いただきました。
結局のところ、本文中でも説明しましたが、「普通に電話とメールが利用したい方はガラケー」、「ネットをフル活用したい方はスマホ」、というように、使い方によって選ぶようになります。
若い方はスマホを持っていることが一つのステータス的な存在になっていますが、シニア世代の方は、使いやすさや価格の面からガラケーを使う方がよいのではないでしょうか。
あとは、ご自分がどのように活用したいのか考えておくことも大切ですよ。